第149回
永い効果

あの手この手のダイエット方法が目白押しの現在。
けれど一番確実でからだにやさしく、
リバウンドしづらい方法があります。
それは“習慣を変えていくこと”。
運動と食事によっておこる体内の変化を知って
取り組んでみてはいかがでしょうか。

まずは食事の量について。
「ダイエットしよう」と決めた途端に
食べる量を極端に減らす人がいます。
でもそれはあまり良いやり方ではありません。
(もちろん過食であった人や砂糖を使ったものは別ですが)
確かに量を減らせば数字的な変化は早い。
けれどそれは一時的なもので、
ある時期がくると下げ止まりになります。

そのわけは・・・
食べる量を減らすと取り入れる塩分も当然減ってきますね。
からだには生命を維持していく使命として
塩分濃度を一定に保とうとする働きが備わっていますので
塩分が減れば同時に水分も減っていくのです。
(最初におこる数字の変化はこの水分量の減少によるもの)
けれど私たちのからだには適応能力というのがあるので
次第にその量に慣れてくると、
体内が安定してきます。
そうなってくると一時体重が減ったのも
その安定期とともにストップ状態になり、
食べる量が少なくても
数字の変化が見られなくなってくるのです。
そうなるとせっかくのやる気もここでダウン!
してしまう可能性があります。

次に運動前の食事についてですが、
“やせたい”一心で空腹のまま行うのは危険ですし逆効果。
運動の最中に糖質が不足してくると
筋肉が分解されてタンパク質が使われだし、
筋肉の量が減っていきます。
せっかく代謝効率の良いからだを目指してダイエットを始めても
これでは逆に太りやすいからだを作る事に!

車が動くにはガソリンが必要なのと同じで
からだを動かすには食べ物が不可欠です。
効率よく動き、動いた分だけその効果を筋肉としてからだに備える。
それが、永く効果を居座らせるコツです。
明日は運動後の食事についてです。


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