第87回
駅伝選手に光る汗

2・3日の両日は
毎年恒例の大学対抗箱根駅伝。
自宅近くの横浜新道を通るので
沿道での応援は欠かさずに行っています。

以前は、各大学の監督やコーチを乗せたジープが
選手のすぐ後ろから腕や脚の動きに合わせて
掛け声をかけたり、励ましたり・・・。
それぞれの大学のカラーを肌で感じることができて
とてもおもしろかったのですが、
数年前からそのスタイルはなくなってしまいました。
選手は沿道からの応援のみでそれぞれに与えられた
距離を走りぬきます。

特に私の家の近くは箱根駅伝の中でも
“華の二区”と呼ばれる区間で
他の区に比べて一番距離が長く、
ダラダラ坂が続く難所。
唯一、5分差をつけるのも可能な区間ともあって、
“タフな精紳と肉体を持ち合わせた者が制す!”
と言われるだけあり、各大学のエースがしのぎを削ります。

私が見に行くところはラスト3kmの上り坂付近。
次の選手にタスキを繋げる直前も直前です。
選手の表情はもう必死の形相で、
吸うに吸えないような息づかい、飛び散る汗。
限界ギリギリでの走る姿は
なぜか後ろから透明な手・・・?に
引っ張られているような、
はがいじめにされているような、
それ程に“前進する事の苦しさ”が伝わってきます。

その前へ進もうとうする姿には、
心打たれるものがありますね。
テレビでは感じられないライブ感に
圧倒され、励まされ、
ついでに反省もしたりして・・・。

スポーツには
見る側の心を元気にする力があります。
心が元気になればからだもそれに答えてくれます。
そんなやりとりが心地良くて、
今年もまた沿道で
旗を振って応援する私なのでした。


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