第63回
クールダウン

ウォームアップと呼ばれる準備運動。
これと同じくらい、
いえむしろそれ以上に大切なのが
クールダウン。

小学生の頃、体育の時間に長距離を走ってきた後、
「あー疲れたぁ!」と言ってすぐにしゃがんだら
お尻が割れるような痛みにおそわれたこと、
ありませんか?

運動量をしっかりこなした後は、
すぐ座ったり、寝転がったりせず、
軽い全身運動を行って目まい等を防ぎ、
できるだけ早く回復を促進させましょう。

筋肉にはミルキングアクションという働きがあります。
運動中に筋肉へ動員された血液が、
今度は心臓に戻ってくる為の力が必要になります。
そのような時、ウォーキングや
軽めのジョギングなどで筋肉をしっかり動かすと、
ポンプ代わりになって血液の戻りを助けてくれるのです。
このように積極的にからだを動かして
クールダウンへ導くことを、“アクティブレスト”
という言い方をします。

また、強めの運動をすると乳酸という疲労物質が
たまってきますがアクティブレストすると
速めに除去されて、疲労回復を促進してくれます。
しかしこの乳酸除去。
運動終了後10分間が勝負!
呼吸が安定してきたら、あお向けになって
手・脚をブラブラ〜と揺らす、
または、
使った筋肉を意識して
ジックリ伸ばすストレッチでも良いでしょう。

いずれにしても
クールダウンは起承転結の結!
終わりよければすべて良しのつもりで
習慣的に行っていきましょう。


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