第31回
座禅と達磨

動である運動、静である座禅。
一見、正反対のように見えても、
体内でおこる事は同じ、
いいえ、むしろ座禅の方が大きな影響を
与えてくれるのではないかと
今、とても興味を感じています。

私が所属している“達磨”キュアハウスのこの“達磨”。
七転び八起きという言葉でも知られているように、
どんなに転んでも起き上がるという事で
縁起物の代表選手。
では、転んでも転んでも再び起き上がる所以は
どんなところからきているのでしょうか。

達磨さまのあの姿は座禅の姿と言われています。
座禅に関する言葉で、「正身端坐 調息 致心」
というのがあります。
ユラユラすること無くまっすぐと座り、
体中に意識を行き渡らせて、
心と呼吸を調えるという事。

以前のコラムでも紹介した
オヘソの位置を意識した呼吸、
いわゆる腹式呼吸を習慣的に行うことで
腹が据わってきます。
そうするとからだの重心がグッと下がり、
実際にからだが転んでも、
ハプニングで気持ちがへこんでも、
その力を利用してフッ!と起き上がれるように
心とからだがコントロールされてくるというわけです。

“脚が組めない”“お寺まで行く時間がない”
と型にはまることなく、できる範囲内で。
たとえば、朝起き掛けに座禅・・
というのも悪くないと思います。

心、からだ、そして呼吸。
これらをひとつにつなげて
達磨さまと同じ状態へ導き
自分を自ら立て直す力を身につける。

達磨キュアハウスとはまさにそんな教室の集結です。


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