第29回
重みと温かみ　そして清涼感

気が付くと肩がキューッとあがって
妙に力が入っている時、ありませんか？
あるいは奥歯にグーッと力が集中してしまい、
歯がギリギリとすれてしまいそうな時など。

そういう状態に気が付かぬままだと
ひどく肩がこったり
疲れがたまりやすくなったりして
なんだかからだがスッキリしません。

教室では最後の約20分間、
リラクゼーションの時間を設けていますが、
最近では“自律訓練法”を取り入れています。
これは力んでいる自分に気が付きやすくして、
そうなった時のセルフコントロールを身に付け
深いリラックス感と、心身疲労からの開放感を
思う存分味わう為です。

右腕、左腕、右脚、左脚。
前半は、それぞれ順番に意識をもって
重みや温かみをコントロールする様、言葉で導きます。
そして後半は心臓、呼吸、消化に意識を集中させて、
最後に額に清涼感を感じる様、誘導します。

最初は温かさや涼しさのイメージを
とらえづらそうでしたが、
ここ1〜2週間はあまり難しいことを考えず
とにかくリラックスしようとしているのが
見てとれます。
特に土曜日クラスは、
教室の隣が今、ビルの解体工事中で
ちょうどその時間とマッチしていて
ものすごい音がしているにも関わらず
皆さんが思いっきりリラックスしている様子は、
私の方がうらやましさを感じるほどです。

繰り返していくことで、
力が抜けづらい部分、
意識を届かせづらい部分などの自覚ができて
意識がさらに自分のからだへ向けることが
できるようになってきます。
もっと慣れてくれば自分自身の問いかけで
短時間のうちにリラックスができる様になるでしょう。

自分を自らコントロール。
あたり前だけど、結構難しく感じている方。
一度体験してみませんか？