東洋証券・深堀マネージャーが
中国企業と株についてわかりやすく解説します

第59回
祭りの準備?それともお祭り騒ぎは終わり?
「H株指数、新高値更新の背景」

香港市場のH株やレッドチップが
連日大商いを伴なって賑わっています。
仕込んでいた株が上がって一人ほくそえんでいる方、
早く仕込んでおかないと出遅れてしまうと思っている方、
迷っている方がいらっしゃると思います。

香港H株指数は本日(6/20)ザラ場で
2738.05ポイントをつけ、
新高値を更新しました。
今月に入ってからは8.7%、
1ヶ月前(5月20日)からは
21.4%の上昇率となっています。
出来高も急増しており、
先週12日頃からは10億株台が普通になっています。
多い時は18億株以上にもなっています。

これまでにもご説明させて頂きましたが、
どうやら欧米機関投資家は本気になっているようです。
「人民網」によると、外資系機関投資家は現在、
H株30銘柄以上を手掛けている模様です。
特に目立っているのはJP・モルガンで、
現在約40銘柄のH株を所有している模様です。

第54回号で、同社が10%以上保有した銘柄を
5銘柄ご紹介いたしましたが、更なる買い増しを行っています。
また、この2ヶ月間で10銘柄以上の銘柄を増やしています。
中国株に対する打診買いから、
本格的に中国株投資に乗り出したとしか思えません。

QDIIを囃して、この数週間以内に発表があるのでは?
などのウワサが「バスに乗り遅れるな」と
個人投資家を煽っているようにも感じられます。
また此所にきて、勢いのある急上昇に対しての加熱感や
気迷いがあります。
出遅れたと思っている投資家にとっては
慎重にならざるをえないと思います。
SARSショックで下がった時の株価を
覚えているからでしょうか。

ただ、これまでと違って機関投資家の腰が入った買い物が
利食いをこなしながら上昇してきていることを忘れないで下さい。
中国はSARSショックや経済犯罪や
そのほか様々なマイナス要因を乗り越えて、
また今後も内・外部要因で悪材料が出てくるでしょうが、
中国経済は確実に伸びていることを忘れないで下さい。
何故、今、海外の機関投資家が中国株を買っているのでしょうか。
答えはそのあたりにあると思います。
中国株投資を目先の上昇だけで判断しないようにしたいと思います。

お祭り騒ぎはもう終わりなのか、お祭りの準備はこれからなのか、
さて皆さんはどう思いますか?

当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。

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