第34回
「燎原の火」の譬えの如く
旧正月明けの本日の香港市場は堅調です。
堅調といってもハンセン指数は僅かながらマイナスです。
しかし、香港市場に上場している中国H株指数が
32.4ポイント上昇しました。
あと60ポイントも上昇すると昨年の高値を更新する勢いです。
今日は青島ビールが5.8香港ドルまで買われました。
引けは55セント高の5.55香港ドルで、
まさにGO!GO!の勢いでした。
昨年、2ドルでご紹介した同社が3倍近くになりました。
「将来は世界のビール企業ベスト10入りも夢ではない」、
「日本のミネベアのように企業買収を通じてどんどん成長する」
とお話してきましたが、ビールに限らず中国の市場そのものが
成長の土壌だとつくづく実感する次第です。
これまで中国に無かったもの、あるいは芽生えつつあるもの、
その小さな変化があっという間に人々の目を奪います。
そのひとつが、青島ビールの成長だと思います。
中国の人々がビールを飲む習慣はありませんでしたが、
次第に裕福になると嗜好品として売れ始めました。
(第8回をご参照)
カードなんかも持ったことが無かった人々が、
利用の仕方もよく知らなかった人々が
今はカードを何枚も持っています。
携帯電話もそうですし数え上げれば切りがありません。
また、各種ローンも驚くべき勢いで伸びています。
それに伴って自動車の販売が急速に伸びています。
自動車の販売台数の伸びと同時に、
高速道路がどんどん伸びていることは
皆さんもご承知だと思います。
中国は当然これからマイカー時代を迎え
マイホーム時代を迎えることは誰しも予想されるでしょう。
株式市場では、自動車や社会インフラ関連の電力、
道路株などが有望視されています。
その他にも多くの分野で成長期待が大きい銘柄は数多くあります。
中国株の「夢と浪漫」を追い続けることは、
日本に住ながら中国の成長を享受できると思うからです。
次回は、まだ中国でそんなに普及していない「何か」をご紹介します。
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