東洋証券・深堀マネージャーが
中国企業と株についてわかりやすく解説します

第22回
いいニュース?悪いニュース?
本日判明か?

■「華晨中国汽車」 香港レッドチップ 市場コード 1114
(別名 ブリリアンス・チャイナ)

本日突然、香港市場で同社の株式売買が停止になりました。
香港証券取引所のアナウンスは、「株価に重大な影響を与える恐れがある情報を公表するまで取引を停止する。」ということでした。

「華晨中国汽車」については、コラムの第14回でご紹介しましたのでご参照して下さい。
その頃、同社は1香港ドルの株価でしたが、その後は順調に推移し昨日は1.45香港ドルと僅か二ヶ月で45%の上昇となっていたところでした。
この株価の推移に対して、私も正直なところ喜んでいたのですが…。

さて、同社の株価に重大な影響を与える情報とは一体なんでしょうか?

早急に判明するとは思いますが、同社は以前から同社の元会長の私有財産に絡んで、省との訴訟問題がくすぶっていました。
もし、悪いニュースとしたら今のところそれくらいしか思い当たりません。

逆に、いいニュースとしては「同社に近い情報提供者によれば」という前置き付ですが、次のようなニュースがあります。
同社は今年8月から販売を始めた純国産の乗用車「中華」を11月末までに6,500台販売したほか、一汽金杯との合弁会社が生産している小型バスも1月から11月末までで59,600台を販売するなどの好調をみせている。
「中華」は通年の売上げ台数目標を7,500台に設定しており、既に85%を達成したことになる。
一方、金杯小型バスは目標65,000台で、約90%を達成した模様。
小型バスの販売台数は前年同期比16.5%増加した。
「華晨中国汽車」はこのほか、11月末にトヨタの技術支援で新型多目的「グレース」を販売し、既に10台が売れている。
今後は
(1)グレースと、やはりトヨタの技術支援の小型バス「金杯海獅」
(2)「中華」
(3)BMWと合弁生産のBMW3シリーズの3方向で発展していく計画だ。
いい話題としては上記のようなものがあります。
更に個人的な憶測をすれば、買収問題なんかも考えられるかな?とおもっています。
色々な思惑は別として、正式な同社に対する情報が発表されましたらまたお知らせいたします。

当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。

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