東洋証券・深堀マネージャーが
中国企業と株についてわかりやすく解説します

第23回
悪いニュースじゃありませんでした

■「華晨中国汽車」 香港レッドチップ 市場コード 1114
(ブリリアンス・チャイナ)

同社の売買取引が香港市場で再開されました。

発表によりますと、遼寧省政府の完全子会社である華晨汽車集団(非上場会社)が、「中国金融教育基金会」が保有する「華晨中国汽車」 の株式39.45%を取得する。という内容のものでした。

尚、遼寧省政府が「華晨中国汽車」 株取得のため1億4,460万香港ドル(1,850万米ドル)を支払うことを明らかにしました。一株あたりの取得価格は0.1香港ドルで、直近終値1.45香港ドルより93.1%のディスカウント値段。
ちなみに、「中国金融教育基金会」というのは、「華晨中国汽車」の創業者で前会長の仰 融(ヤン・ロン)氏がコントロールしていたものです。
本日(2002年12月20日)付けの「経済日報」は、「華晨中国汽車」 の財産権を巡る紛争は解決した。と伝えています。
はたして解決なのかどうかは私にはまだなんとも解りません。

要するに、省政府は破格の値段で「華晨中国汽車」の株式を取得したということです。私有財産に関して省政府に訴訟を起こしていた前会長の仰 融氏の見解も聞いてみたいものです。
ただ、「華晨中国汽車」 にとっては省政府という安定株主が誕生したんだと考えれば、それは良いことなのかもしれません。

さて、本日(2002年12月20日)の同社の株価ですが、寄り付きは4セント安の1.41香港ドルでしたが、高値は3セント高の1.48香港ドル、大引けは1.43香港ドルで2セント安となっています。
出来高概算は3,360万株。(日本時間12月20日17時現在)

当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
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