| 第499回06年年始H株上げ相場、自動車、電力は個別で明暗
 H株指数構成銘柄40銘柄について、05年末終値と比べた時の
 06年1月13日終値での伸び率をみてみると、
 15銘柄が2桁の伸びをみせています。
 40銘柄の平均伸び率は8.82%。
 なかなかセクターごとの特徴が
 出ているというわけではなく、
 例えば、自動車は05年までの
 厳しい販売状況を脱して、
 06年は好調が見込まれているともいわれ、
 長城汽車(2333)は
 20%近い伸び率を達成していますが、
 同じく自動車セクターの慶鈴汽車(1122)は
 4.17%にとどまっています。
 2週間で4%以上も値を上げていることから考えれば、
 常態であればすごいことですが、
 平均が9%に近い数字ですから、
 やはり低い水準に
 とどまっていると言えるでしょう。
 また、電力セクターも4社ある中で、
 平均を上回ったのは2社、
 下回ったのも2社と割れました。
 一つ言えそうなのは、そもそもの年始H株急伸の
 原動力の一つともなった
 原油高がさらに進んだことで、
 影響が出た銘柄があるということでしょうか。
 前回ご紹介した上海石油化工(0338)は
 若干特殊ですが、
 儀征化繊(1033)や鎮海煉油化工(1128)は
 それぞれ低い伸び率にとどまっています。
 ただし、これらもある意味では
 上海石油化工と同様、
 中国石油化工(シノペックコーポ、0386)による
 完全子会社化の影響があるので、
 一概には言えないかもしれません。
 また、原油高の影響もあって、航空セクターは厳しい状況にあります。
 原油高とは基本的には無関係な
 空港経営の北京国際空港(0694)が
 11%強の伸び率を保っただけで、
 東方航空(0670)と南方航空(1055)は
 それぞれ5.69%と3.37%にとどまっています。
 民航信息網絡(0696)も3.50%です。
 鉄鋼は鞍鋼新軋鋼(0347)が7.78%、馬鞍山鋼鉄(0323)が4.17%と、
 やはり常態であれば
 すごい伸び率を示していますが、
 それぞれ平均を下回っています。
 鉄鋼と同じく、高速道路セクターでも、
 3銘柄いずれも平均を下回っています。
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