| 第498回H株を個別銘柄ごとに・・・2週間で20%上昇銘柄も
 年始以来、中国株が伸びています。H株指数で見てみると、
 終値ベースで06年1月5日に
 未踏の5600ポイントに到達、
 翌6日もやや上げて、
 翌週9日には5700はもちろん、
 一気に5800ポイントまで抜けました。
 翌10日から2日続落となりましたが、
 その後反発、5900ポイントも抜け、
 6000ポイントも時間の問題のようにみえます。
 (本原稿は、1月16日から17日にかけて執筆)
 個別銘柄(H株指数構成銘柄)の40銘柄中、05年末終値と比べた時の06年1月13日終値で
 マイナスとなっている銘柄は一つもありません。
 安徽セメント(0914)が
 変わらずとなっているのみです。
 このわずか2週間ほどで、
 20%以上上げた銘柄が2銘柄あります。
 二次電池生産で世界のトップクラスのBYD(1211)が23.01%、
 石油化学大手の上海石油化工(0338)が21.85%。
 そのほか、19%以上伸びたのが、
 長城汽車(2333)、広深鉄路(0525)、
 交通銀行(3328)。
 二桁伸びている銘柄は
 このほかに10銘柄あります。
 40銘柄の平均伸び率は8%以上になりますから、
 二桁の伸び率でないとほとんど平均以下、
 というある意味で異常な状態だといえます。
 BYDは投機的な買いが目立つことによる値上げともみられていますが、
 先月にはソニーに特許侵害で
 訴えられていた控訴審でも、
 ソニーの特許の一部が
 無効との判断が下されるなど、
 経営リスクの軽減につながっています。
 最近の安値では9.7香港ドル(05年9月30日)まで
 下げていましたが、
 今でも20香港ドル以上を回復しています。
 上海石油化工は、まだ確定情報ではないものの、
 親会社の中国石油化工
 (シノペックコーポ、0386)による
 完全買収が行われるとの思惑から、
 H株指数が反落した時でさえ
 値を上げるような状況が続き、
 高値をつけています。
 また、業績も好調で、
 証券会社からの株価評価も安定していることが
 好材料となっているようです。
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