第469回
H株27%増収、レッド14%増収:ともに24%増益
2005年10月末まで、香港メインボードに
77社上場しているH株の企業の05年1−6月期決算で、
累計の売上高は前年同期比27.03%増、
営業利益(赤字会社の損失を含めた、以下同)は
同23.65%増、最終利益は24.42%増となりました。
同じように、香港メインボードに上場し、
12月決算である
レッドチップ企業72社の05年1−6月決算で、
累計の売上高は同13.98%増、
営業利益は同20.90%増、
最終利益は同24.50%増。
また、合計109社のB株を
上場している企業の05年1−6月決算で、
累計の売上高は前年同期比14.36%増、
営業利益はわずかに1.99%増にとどまり、
最終利益にいたっては
24.12%の減益となりました。
表に組んでみると以下のようになります。
【05年1−6月期の前年同期と比べた時の伸び率】
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H株(77社) |
レッドチップ(72社) |
B株(109社) |
売上高伸び |
27.03% |
13.98% |
14.36% |
営業利益伸び |
23.65% |
20.90% |
1.99% |
最終利益伸び |
24.42% |
24.50% |
-24.12% |
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各指標の伸び率として大きくなったのは、
全体としてはやはり好調のH株です。
しかし、最終利益の伸び率では、
若干ながらレッドチップのほうが
高い水準になっています。
レッドチップは、
売上の伸びはそれほどでもありませんが、
最終利益の伸びが堅調であることが特徴といえます。
レッドチップには投資企業が多く、
例えば、駿威汽車(デンウェイモーター、0203)も
売上高よりも最終利益のほうが大きく、
営業損益は赤字、というのが基本パターンであり、
減収傾向が見られますが、
それを上回る増益が、
同社の業績自体の全体的な好調さを
物語っていますので、
単純に、損益計算書の枠組だけでは
判断できないことになります。
そうした企業がレッドチップには多いといえます。
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