| 第396回ペトロチャイナ:05年1−6月の業績を総括
 中国石油天然気集団(CNPC)傘下の中国石油天然気(ペトロチャイナ、0857)は
 8月24日に2005年6月中間期決算を発表しました。
 ここで、05年1−6月の同社業績・営業データを
 まとめておきましょう。
 ・原油生産量は3.966億バレル(前年同期比2.1%増、05年目標の50.4%)
 ・販売可能天然ガス生産量は5064億立方フィート
 (同23.4%増、50.7%)
 ・オイルガスは4.810億バレル相当(前年同期比5.3%増)
 ・売上高は2524.89億元(同41.5%増)
 ・純利益は616.24億元(同36.1%増)
 ・EPSは0.35元(前年同期と比べて0.09元上昇)
 ・中間配当案は0.157719元
 このうち、売上高の成長について、【前年同期と比べた時の伸び率】原油、製品油、石油化工製品の価格が上昇したことと
 天然ガスの販売量が増加したことによります。
 ただし、支出も前年同期比46.3%増で、
 これは新規開発費などがかさんだことと、
 やはり原油高の影響を指摘しています。
 売上高と粗利の成長について、内訳を見てみると、
 以下の通りになっています。
 
           
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                  |  | 売上高 | 粗利 |   
                  | 探査と生産 | 44.6% | 60.7% |   
                  | 製油と販売 | 46.1% | 赤字 |   
                  | 化工と販売 | 45.6% | 194.7% |   
                  | 天然ガスとパイプライン | 33.2% | 19.9% |  |  「製油と販売」部門における粗利ベースの赤字は、
 中国国内の製品油価格の上昇率が、
 原油価格の上昇率を大きく下回ったことによって
 生じたものとされています。
 全体の粗利のわずか6%程度を占めるに過ぎない
 「化工と販売」部門ですが、
 その急成長は、製品販売量が伸びたこと、
 製品価格が上昇したことによります。
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