第395回
ペトロチャイナ:新ガス田と新たな親会社資産買収も

中国石油天然気集団(CNPC)傘下の
中国石油天然気(ペトロチャイナ、0857)は
8月24日に2005年6月中間期決算を発表しました。
純利益が前年同期比36.1%増の616億元、
このまま推移すれば、05年通年でやはり
再度史上最高益を更新しそうです。
その決算発表の席上で、蒋潔敏・総裁は、
1−6月の各事業について、
いずれも好調だったとの見解を示し、
特に石油探査で、
中国西部地域で良い発見があったことを
明らかにしています。

この「良い発見」について、
詳細は定かではないですが、
今回の決算発表の1週間ほど前、
四川省・広安市付近で
新たにガス田を発見したと発表しており、
試算によると、埋蔵量は1000億立方メートル
(3280億立方フィート)で、
良質なガス田であるということですので、
このことかもしれません。
現在までで分かっているところで、
このガス田は地質の関係上、
採掘が容易であるとのことです。

このガス田の採掘開始の時期や
スケジュールなどは
まだ明らかにされていませんが、
同社発表によれば、
同社の年間の天然ガス生産量は
約1.2兆立方フィートといいますので、
埋蔵量すべてが開発できるとは考えられませんが、
それでも今後の同社の業績に
一定の貢献が期待されるものであります。

親会社CNPCが買収を発表した
ペトロカザフスタンについても、
今後の展開次第では、
やはりその資産を親会社より
再度買収する可能性も否定していません。

なお、これまでたびたび噂されていた
同社のA株発行について、
同社の王国良・CFO(最高財務責任者)は、
2004年の株主総会で、
すでに董事会に対し株式発行の権利が認められたが、
同社では現在のところ
A株発行について検討中であり、
今は適した時期ではないとして、
具体的なスケジュールなどを出す段階ではないと
コメントしています。

当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
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2005年8月30日(火)

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