第383回
香港ディズニー9月開園、1年前から布石のセクターは?

香港ディズニーランドが
9月12日にオープンします。
すでにディズニー列車が開通、
周辺地価が高騰、
小売に好影響が予想される、などなど、
経済効果に期待がかかっています。
この香港ディズニーランドは、
香港政府と米ウォルト・ディズニー社の出資によって
建設されています。

政府が大株主ですので、
公共事業的な意味合いが強いものです。
香港政府は、消費の活性化と
新規雇用創出という思惑を隠そうとせず、
むしろ喧伝しています。

日本では、むしろ中国や香港、台湾、
あるいは東南アジアからの
東京ディズニーランドへの
来場者への影響が懸念され、
注目が高まっています。
香港の現地報道によれば、
メディアが若干過熱報道の嫌いはありますが、
町全体としては、
まだブームになるような予兆はないようです。

香港のすでに
かけがえのないドル箱となっている中国人観光客も、
まだ香港ディズニーランド熱は高まっておらず、
むしろ、安いパック旅行が組まれて、
価格破壊が起きているほどとも言われています。

銘柄で見てみましょう。
香港ディズニーランドで
悪影響となる銘柄は探すのが難しそうですが、
よい影響を受けると考えられるセクターとしては、
小売、不動産、交通、観光、
コンテンツ及びメディア関連でしょうか。

コンテンツ及びメディア関連では
もう1年半前から、長江(チョンコン)系の
電訊盈科(PCCW、0008)は
ウォルトディズニー・テレビジョン・インターナショナル
(アジア太平洋)と共同で、
傘下のNOW寛頻電視を通じて、
ディズニー関連の二つのチャンネル放映を開始しています。

また、香港のテレビ業界最大手のTVB
(テレビジョンブロード、0511)では、
2004年7月の段階で、
香港ディズニーランドとの提携を発表、
同月にはディズニー番組三つの放送も開始していました。

当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。

←前回記事へ

2005年8月12日(金)

次回記事へ→
過去記事へ 中国株 起業 投資情報コラム「ハイハイQさんQさんデス」
ホーム
最新記事へ