| 第348回香港544銘柄中最高の評価が下された銘柄は?
 業績レーティングで、今回A評価となったのは23銘柄です。
 では、この中で、
 さらに一番よい銘柄は何だったのか、
 というのを今回お話します。
 この業績レーティングでは、収益、成長、安定をいずれもポイントで算出し、
 さらにそれを加算して、
 ソートをかけてランキング形式にし、
 一定の割合に基づいて、
 AからEまでの評価を振り分けます。
 そのため、収益、成長、安定
 すべてのポイントを加算した状態で、
 ソートにかけて
 ランキング形式で表示した際、
 第1位になる銘柄が、
 A評価の中でも一番よい銘柄、
 ということになります。
 香港メインボード上場銘柄482銘柄、GEM上場銘柄62銘柄、合計544銘柄
 (うち2銘柄は算出不能なため、
 実質的に542銘柄)のなかで、
 一番評価が高かったのは、
 ASMパシフィック(0522)という銘柄でした。
 日本ではもしかしたらそれほど知られていない銘柄かもしれません。
 オランダの半導体製造装置大手
 ASMインターナショナル参加で、
 香港や中国、マレーシア、
 シンガポールに拠点を置き、
 主に台湾をメーンターゲットとしています。
 2003年12月期までの3カ年、
 順調に増収増益を果たし、
 2004年12月期になってから
 一気に倍増近い増益を達成しています。
 業界全体の堅調に支えられたこともありますが、
 中国市場での売上が伸びたことによります。
 半導体産業は周期的に景気不景気がやってきます。
 2005年は不景気周期に突入するともいわれており、
 そのあたりが若干心配の種にはなっていますが、
 しっかりと対応できる体制にありますので、
 期待は持てます。
 配当利回りは、2004年12月末現在で
 7%を超えるほどの高率、
 PER(株価収益率)は10.7倍程度となっています 。
 株価的には、若干上昇傾向にありますので、
 様子を見るのがよいかと思われます。
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