第345回
業績レーティング大公開、投資判断とは区別して

2004年12月期決算も出揃い、
また、6月期の中間決算銘柄なども考慮して、
すべての業績に対して、
一定のフォーマットに基づいて、
レーティングを行いました。
対象となったのは、
香港メインボード上場銘柄482銘柄、
GEM上場銘柄62銘柄、
中国B株110銘柄と特選A株30銘柄です。

このレーティングは、
以前にも紹介したことがあるように
各社が発表している貸借対照表、損益計算書、
キャッシュフロー計算書及び
株価の各種指標をもとに割り出し、
収益・成長・安定を総合的に判断するものです。
AからEまでの五段階評価を行ないました。
Aが最高、Eが最低となります。

注意していただきたいのは、
株価の各種指標も考慮しているとはいえ、
あくまでも業績に対するレーティングであり、
株価判断ではありません。
当然、このレーティングがよかったからといって、
今後の株価パフォーマンスも
よいことが考えられる、
というわけではないのです。

当然のことながら、
株価と業績は連動している一方で、
連動していない、という側面もあります。
原則として、業績が悪い
(見込みのない)銘柄の株価は
上がることはありませんが、
業績がよい銘柄が
一律に株価を上げるわけではありません。
株価と業績が完全に連動しているのであれば、
株取引はこんなに簡単なことはありません。
業績のよい銘柄だけを
選別していればよいからです。

スタンダードな投資として、
業績のよい銘柄を選別するのは第一歩であり、
その後、その選別した優良銘柄から
さらに選別する作業というのが、
大変な難しい作業であり、
株取引の醍醐味になるはずです。

以前もレーティングを紹介しましたが、
この業績レーティングで高評価であっても、
株価の今後の推移とは
「原則的には無関係」ですので、
ケースによっては、投資判断として、
「売り」と考えられる銘柄もありうる、
ということです。

このようにご説明すれば、
ご納得していただけると思いますが、
以前のレーティングを紹介した時、
この説明を省いたために、
一部の方に誤解を招くことになりました。
ご不快を与えてしまった方に対して、
ここで謹んでお詫び申し上げます。

当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。

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2005年6月21日(火)

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