| 第326回この2年間で深センB株は+3%、上海B株は−40%
 2003年、新型肺炎SARSの最盛期となった5月。その5月31日の終値を100とした場合、
 深センB株指数は、
 約2年後の05年5月19日までに103.12、
 つまり2年間で3.12%上がったことを意味します。
 わずかに3.12%ですが、
 ここ最近の動きなどを考えれば、
 プラスであったことは
 ほとんど奇跡に近いともいえます。
 一方、上海B株指数も同じように算出すると、5月19日でわずかに58.39です。
 つまり2年間で41.61%下がったことになります。
 こう見てくると、
 深センB株指数がプラスを維持した不思議さが
 浮き彫りにされると同時に、
 上海B株指数がなぜここまで下がっているのか、
 という新たな疑問も生まれてきます。
 03年5月31日を基数として、翌取引日である6月2日から05年5月19日まで、
 上海B株は基数である100を記録した日にちは
 数えるほどしかありません。
 04年4月に100を上回ったのを最後に
 1年以上、03年5月31日のラインを
 超えたことがないことになります。
 それと比べると深センB株指数は、基本的には03年5月31日の100という基数を
 上回る形で推移しており、
 04年4月には140に達しています。
 つまり、03年5月31日から04年4月の約1年間で
 40%値上がったこともあったことになります。
 逆を言えば、40%の値上がりを見せた深センB株指数は、
 05年5月までのやはり約1年間で
 それをほとんど吸収する形で
 下げたことになります。
 それでも、同期間中の上海B株指数の最高点が
 04年2月18日の102.3であることを考えると、
 まだ楽観できる値動きになっています。
 現在70ポイントを切った上海B株指数はどこまで下げるのか、
 今後大切になってくるのは
 この見極めでしょう。
 人によっては
 40ポイントぐらいまで下げる可能性を
 指摘しています。
 そこまで行かなくても、
 今年中におそらく底が見えてくるはずです。
 ホルダーの方には辛抱の時でもありますが、
 買い増しのチャンスにもなるかもしれません。
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