| 第300回時期熟し、5月のGW前後に政策発表か?
 いつ、どのようなタイミングで、中国本土の証券市場にとっては、
 少なくとも抜本的な局面打開となる政策が
 発表されるのかが問題となってきます。
 ところで、先日、中国の資産運用会社である
 融通基金管理公司が、
 「中国の経済発展や証券市場の状況は、
 1965年の日本と非常に似通っている。
 これは中国の証券市場が
 飛躍を遂げる直前の段階にあり、
 上昇トレンドに転換する可能性がある」
 との報告を発表しています。
 日本では比較的言い古された物言いといえば
 そうなのですが、
 例えば、日本は、
 1955年から1960年にかけて
 日経指数が500%近く上昇。
 その後5年間の調整期に入り
 証券市場は40%以上も下落しましたが、
 1965年には再び上昇傾向に変わっています。
 一方の中国本土は、
 1993年から2001年にかけて
 大陸株式市場の代表的指標である
 上海総合指数が450%も上昇した。
 その後穏やかな回復をたどり、
 4年にわたる調整期で
 証券市場は50%近く下落しています。
 こう見てくると、確かに中国本土の今後は期待できそうです。
 この報告では、日中間の類似点として、
 経済発展の過程だけでなく、
 マクロ的な出来事、証券市場の状況、
 対外開放の進め方やその際の市況、
 飛躍直前にとった経済政策などを挙げて、
 詳細に分析をしています。
 時期は熟しているといえるかもしれません。 私個人、2005年の早い段階で政策的な動きがあると考えています。
 その候補としてはやはり
 5月のゴールデンウィーク前後が
 まず挙げられるでしょう。
 総じて、好材料にはなると思いますが、
 抜本的な局面打開の政策であるので、
 短期的には必ずしもプラスにはならないようなものも
 合わせて発表されるかもしれません。
 それでも今のこう着状態と比べれば
 大きな転換を望みたいものです。
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