第301回
倍増三倍増の増益、B株の優良銘柄はまだ伸びる?
2005年5月のゴールデンウィーク前後
(期間中か後の可能性が高いと思いますが)に
中国本土にとって、
大きな政策発表がある可能性はありますが、
内容としては、
QFII(指定国外機関投資家)の拡大などを含めた
資金の流入を促す一連の動きのほか、
非流通株式の流通問題なども
含まれるかもしれません。
現在までで見てみると、
小出しに政策発表するタイミングは
もう逸しているのではないかと思われます。
やはり抜本的な解決目指した、
包括的な政策が発表されるのではないか、
少なくとも発表されやすい環境が
整いつつあるのではないかと考えています。
2006年には
WTO(世界貿易機関)加盟から5年を迎え、
金融分野を含む原則的な対外開放が
強制的にも始まります。
そう考えれば、2005年という年は、
膿を出し切らなければならない時期に相当します。
また、中国本土市場はここ最近までで、
個別の銘柄は別として、
全体としてかなり下げました。
調整は十分、という判断もあるかもしれません。
B株だけ見てみると、
良いものは良い、悪いものは悪いと
二極化の傾向がますますはっきりしてきています。
今後、悪いものは
順次淘汰されていくことになるかもしれません。
よいものは、政策次第では追い風となって、
まだ伸びる可能性はあります。
B株の優良銘柄では、
現在続々発表されている2004年本決算のほかに
ほぼ同時に発表される05年第1四半期(1−3月)で
前年比倍増三倍増の増益を
達成しているものまで見られます。
正直、まだこれほど急激に伸びる余地があるのか、
と驚かされます。
当然、これが今年通年も順調に継続して推移、
さらに来年も順調に、
と考えるのは楽観的に過ぎますが、
政策が発表され、若干の混乱があっても、
市場に抜本的な変革の兆しが見えれば、
優良銘柄に関していえば、
まだまだ伸びる余地もあるかもしれません。
|