| 第203回超優良通信機器メーカー「中興通訊」のH株上場
 中興通訊(ZTE、0763)がH株に上場します。もともと深セン証券取引所に上場、
 A株を発行していましたが、
 11月29日に公募を開始しており、
 12月9日にH株に上場します。
 久しぶりの新規AH同時上場銘柄になります。
 A株上場だったこともあり、日本の皆様には
 あまり馴染みのない銘柄かもしれませんが、
 中国では非常に有名な企業です。
 通信機器では不動の地位を築いています。
 海爾(ハイアール)が第1位、聯想(レノボ)が第2位の
 2004年中国IT及びデジタル企業トップ100では、
 第10位にランクインしています。
 同じ業態としては、
 華為技術(ファウェイ)という通信機器の
 隠れたトップ企業が第7位にランクインしています。
 中国の通信機器業界を代表する企業であるばかりでなく、
 中国全体を代表する企業であり、
 深センの成功した企業として、
 華為技術ともども名前がよく並びます。
 政府首脳が深センを視察する時に
 必ずといっていいほど立ち寄って、
 その成果を確かめる企業の一つでもあります。
 業績としては、2004年6月までの中間期で100%増収、160%増益を達成しています。
 昨年と比べて規模が倍増したことになります。
 10月29日に発表された最新の1−9月決算でも
 増収や増益の幅自体は若干縮小しましたが、
 それでも増収幅は66.71%に、
 増益幅は145.81%になっています。
 過去の業績を見てみると、2002年に伸び悩んだほか、
 2001年には100%を超える増収、50%を超える増益となり、
 2003年も45%増収、32%増益という堅調振りです。
 2004年通年で見てもやはり、
 大きく業容を拡大しそうです。
 一方で、今までで急成長しすぎた、という感は否めません。
 株価としては、今後H株に上場した後のパフォーマンスに
 若干の不安があるのではないか、
 とも考えられます。
 しかし、ZTEは新たな収益源として、
 第3世代(3G)携帯電話に大きな期待を寄せています。
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