第200回
ここ1年株価:石油で平均30%上昇、下落は自動車
中国株の代表的なセクターとして、
石油、石油化学、鉄鋼、
自動車、高速道路、電力、保険から、
さらに代表的な銘柄(H株、レッドチップ、B株)を
それぞれ3銘柄抽出(電力はH株3銘柄、B株3銘柄)、
それらの2003年11月から
2004年10月までの株価の推移を比べてみました。
分割などは調整しています。
いずれも2003年10月末時点の株価を
100ポイントとして計算しています
(保険3銘柄だけは、
いずれも2003年10月末時点で未上場であり、
それぞれ、上場して取引初日の終値を
100ポイントとしています)。
2004年10月末、3銘柄の平均として、
最も高い水準になったのは石油です。
131.62ポイントとなっています。
この1年で大きな株価変動はありましたが、
それを除外して考えてみると、
単純に考えて、中国株の石油セクターはこの1年で
30%強の値上がりをみせたことになります。
世界的な原油高もあり、
2004年10月末にかけて伸びているのが
全体的な特徴です。
次いで高くなったのは石油化学です。
2004年10月末時点で、
代表的3銘柄の平均は130.14ポイントとなり、
ほとんど石油と同じ水準といえます。
石油化学は、原油高によるコスト増も懸念されますが、
以前にも紹介したように、
中国国内の強いニーズに支えられて、
今年は業界全体で未曾有の活況を呈しています。
逆にひどく落ち込んでいるのは自動車です。
2004年10月末時点で、
代表的3銘柄の平均は実に59.35ポイントです。
しかも、この3銘柄のうち、
2銘柄で50ポイントを割っています。
つまり、この1年で株価が
半減してしまったことを意味します。
前年までの活況を境に、
今年は自動車市場が低迷、
製品価格の下落はもちろん、
製品販売も軒並み伸び悩んでいることが、
株価に反映されたようです。
100ポイントを切っているのは、
ほかに高速道路(91.20ポイント)と
B株の電力(87.02ポイント)があります。
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