第148回
「7つの斧」三国志の時代でも通用する策士の奇計

香港中文大学教授の郎咸平氏による
グリーンクール社(8056)及び
その顧雛軍・総裁に対する批判において、
顧氏の他社買収、
並びにその中で行なわれた
国有資産の不当取得の手法について、
次の7点に集約されるとし、
郎氏自身は「7つの斧」と表現しています。

1.「安営扎寨」テントを張り、営舎を設けること
 買収にむけた準備を水面下で行なう

2.「乗虚而入」虚に乗じて侵入すること
 何らかの方法を通じて、買収先に潜入する

3.「反客為主」主客転倒する
 潜入後、内部工作を実施、買収額を低下させる

4.「投桃報李」人に桃を貰ったらスモモでお返しをする
 低下させた買収額をもとに、買収を実施する

5.「洗個大澡」風呂に入ること 洗い流すこと
 買収以前に潜入して施した内部工作の芽を摘む

6.「相貌迎人」襟を正して人を迎え入れること
 買収した企業経営を立て直す

7.「借鶏生蛋」鳥を借りて卵を産む
 買収した企業を「人為的に」急成長させ、富を創出

誤解のないように、
これらはあくまでも郎氏の主張です。
まだまだ非常に漠然としていて、
何がなんだか分からない点も多いかと思いますが、
次回以降、具体的に見ていきます。
ただし、郎氏が提示した上記の7つの段階が
本当に系統立てて行なわれたとすれば、
顧氏は三国志の時代でも通用しそうな
策士といわざるを得ないでしょう。

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