第105回
不動産にも注力、「チャイナリソーシズ」から中国株

華潤集団の主力事業の一つに
不動産事業があります。
深セン市などを中心に、
北京や上海など、四川省成都市、
さらには海外ではタイまで進出しています。
住宅はもちろん、
ショッピングセンターやオフィスビル、
駐車場、ホテルなどなど、
豊富な資金力と土地備蓄を背景に、
ますます業容を拡大させています。
オフィスビルでは、
北京の北京華潤ビル、
上海の華潤タイムズスクエアなどが有名です。

これら不動産事業の頂点に立つ、
上場フラグシップ企業が華潤置地(1109)です。
新型肺炎SARSなどが影響して、
2003年12月期決算では増収減益となりましたが、
安定感のある経営に定評があり、
中国の不動産企業の中でも大手で、
収益力の強い企業としても有名です。
事業の中心は、北京、上海、成都となります。

今年4月に北京に行った折、
北京の繁華街の一つである西単に行ってきましたが、
その広場の改修工事を担当していたのが華潤置地です。
日本でもよく見かける、
工事中のコンクリートの壁に
建設業者のロゴや広告をプリントする
という手法を見つけました。
そこには、華潤置地という漢字表記とともに、
英語表記である
「China Resources Land」という文字が
目立っていました。

チャイナリソーシズが
華潤集団のアルファベット表記を
カナ読みにしたものです。
チャイナリソーシズは、中国において、
圧倒的なブランドを有しているといえます。
一般市民には、
それほど馴染みのないものかもしれませんが、
「西単広場の改修工事を行なっているところ」とか、
「雪花ビールを作っているところ」などを説明すれば、
大抵の中国の方にも理解されるでしょう。
あるいは、China Resourcesの省略形の
「CR」というものもよく使われます。
華潤ビルディングならば、「CRB」などのように。

そうした意味で、
中国に幅広く浸透している「華潤」は、
圧倒的な「力」を持っています。
多数の上場企業を抱えていますので、
混乱してしまうかもしれませんが、
華潤集団(チャイナリソーシズ)には
今後も注目していきたいところです。

当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。

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