第101回
雪花ブランドの華潤ビール、青島や燕京とせめぎ合い

華潤集団=華潤創業(0291)の
食品事業を担当する100%子会社、
五豊行有限公司は、
旧・上海新亜集団(現・錦江国際集団)と提携して
上海に進出しましたが、
04年6月になって、
湖南新五豊が上海市場に上場しました。

この湖南新五豊は、
五豊行が湖南省糧油食品進出口集団有限公司などと
協力して設立した企業で、
中国農業大学なども発起人に名を連ねています。
五豊行の湖南新五豊に対する
持ち株比率は12%程度ですが、
資金力やコネを駆使して、
中国本土の関連産業に
根を深く張り巡らすという手法は、
華潤集団の血を受け継いでいるといえます。

五豊行と並んで、
華潤創業(0291)の有力傘下には
華潤ビールがあります。
華潤ビールについては、
以前にもご紹介しましたが、
いまや押しも押されぬ
中国の大手ビールメーカーに
のし上がっています。

先日、北京に出張に行った折、
レストランなどでビールを頼もうと
メニューをみると、
青島ビール、
燕京ビールにならんであったのが、
華潤ビールのブランド
「雪花」です。

「雪花」は店員や北京の人に聞いてみると、
最近、特に人気が出てきているようです。

ちなみに、燕京ビールは
北京市政府系コングロマリット
北京控股(0392)傘下で、
A株上場の大手ビールメーカーです。
北京市では圧倒的に人気があります。
「人民大会堂御用達」ビールとしても有名で、
東方航空(0670)などの
中国の国際線に乗ってビールを頼むと、
この燕京ビールが出てきます。

外資による買収で騒動になった
ハルピンビール(0249)を含めて、
中国のビール業界は勢力図の変動が激しく、
面白い業界です。
華潤ビールも外資との提携に注力、
有名なところではSAB Millerの
「SAB」ブランドビールの販売なども
行なっています。

当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
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個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。

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