| 第99回フラグシップの華潤創業と香港最大の食品業者・五豊行
 華潤集団の上場フラグシップはなんといっても華潤創業(0291)です。
 香港の代表的な33銘柄で構成される
 ハンセン指数にも組み込まれています。
 華潤集団の持ち株比率は51%程度です。
 その業務は、基本的にグループの構成とよく似ています。
 主要なものとしては、
 石油・化学製品小売
 食品
 飲料
 紡績
 となります。 前回までにご紹介した華潤励致(リソーシズロジック、1193)は
 直接の傘下ですし、
 グループのセメント事業を担う
 華潤水泥(0712)については、
 その株式を03年度の配当として
 自身の株主に供与しています。
 有力傘下の中でも、特に注目できるのが五豊行です。
 華潤集団=華潤創業の食品事業を担当する
 100%子会社となります。
 正式名称は五豊行有限公司で、
 1951年設立という古い歴史があります。
 五豊行は、現在までに香港最大の生鮮
 あるいは冷凍食品の輸入・販売業者です。
 香港市民の日常生活に密着した事業を
 展開しています。
 華潤集団そのものと同様、香港⇒中国本土への事業展開という、
 グループ全体の風土は、
 この五豊行にも受け継がれています。
 現在までに非常に積極的に
 中国本土への進出を進めています。
 その最もよい例は、2003年に上海新亜集団と
 食肉加工センターを上海に
 設立したことでしょう。
 両者による投資額は3.6億元程度ですが、
 これが、五豊行にとって初めての
 大規模な中国本土への進出となります。
 また、これによって、五豊行は中国本土の食品市場の基盤を築き上げ、
 自社の産業チェーンの拡大にも
 貢献することになったとされています。
 |