第79回
高速道路を影で支える−華建交通経済開発中心とは?
無理やり比較しようとしましたが、
江蘇高速道路(hk0177)も、
浙江高速道路(hk0576)も
優良銘柄であり、
甲乙つけがたいのは
言うまでもありません。
両者ともADR(米国預託証書)を発行しており、
米国投資家の厳しい視線の中を潜り抜けてきている、
というのも心強いといえます。
江蘇高速道路はA株も発行しています。
いずれにせよ、
どちらも今後が楽しみな銘柄です。
両者の共通点として、
それぞれの省政府系の交通インフラ統括会社が
筆頭株主になっています。
株主での共通点としては、さらにもう一つ、
第二株主が両者とも共通で、
華建交通経済開発中心がそれにあたります。
華建交通経済開発中心の江蘇高速道路と
浙江高速道路のそれぞれの持ち株比率は
11.86%と16.39%になっています。
さらに言ってしまえば、
H株のそのほかの高速道路銘柄、
例えば、
深セン高速道路(0548)や
四川高速道路(0107)などにも
華建交通経済開発中心は
資本参加しています。
華建交通経済開発中心とは
何でしょうか?
もとをたどれば、
日本の国土交通省にあたる
中国の交通部の直轄の
独立採算の国有企業でした。
高速道路に特化しているわけではなく、
インフラ全般にわたっての投資や開発、
運営にたずさわっています。
しかしやはり高速道路がメインの事業になり、
現在までに高速道路会社を運営する
上場企業11社に資本参加しています。
H株の高速道路銘柄も
当然この中に含まれます。
1999年、
この華建交通経済開発中心は
交通部直属からはなれて、
招商局集団の傘下に
組み込まれることになります。
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