| 第75回優良銘柄群の高速道路、江蘇高速道路とは?
 中国株に投資するにあたって、代表的なセクターとして筆頭に掲げられるものに、
 高速道路銘柄があります。
 現状の日本では、高速道路銘柄という発想自体、
 浮かびようがありませんが、
 少なくとも、
 高速道路という分野での制度改革や民営化の速度は
 日本より、中国が上回っているかもしれません。
 実際に、中国本土や香港に上場している高速道路銘柄には
 優良銘柄が多いのが特徴です。
 中国株の主な高速道路銘柄について、2003年4月末終値のそれぞれの株価を
 100ポイントとして、
 04年4月末まで推移を見てみると、
 深センB株に上場している
 広東省高速道路こそ若干低迷していますが、
 あと残りのH株の高速道路銘柄は
 堅調といえるでしょう。
 日本の中国株取引で、最も人気のある(注目されている)銘柄は
 江蘇高速道路(0177)と
 浙江高速道路(0576)です。
 下の表を見てみますと、
 やはりこの2銘柄は、
 株価の上げ幅などで上位にきています。
 江蘇高速道路は、1992年に設立され、インフラ事業、特に高速道路に従事しています。
 上海−南京間の高速道路と
 江蘇省内関連高速道路への投資・運営・管理を
 主な事業としています。
 もともと江蘇省政府の交通部門が
 お互いに出資しあって設立した
 江蘇交通控股有限公司が筆頭株主ですので、
 江蘇省政府系と考えて間違いありません。
 江蘇省(省都は南京市)は上海市に隣接し、上海市や浙江省とともに
 長江デルタを形成している経済大省です。
 住民の所得水準や生活水準は当然、
 中国全土でも上位クラスになっています。
 私は南京に長く住んでいたので、その分、確かに愛着はありますが、
 それを差し引いても、
 江蘇省というのは活気のある省です。
 上海に近く、私も南京に在住中、
 実際に何度か
 江蘇高速道路傘下の高速道路を利用しましたが、
 大変便利だったのを覚えています。
 
           
            | −中国株高速道路銘柄主要6社の株価推移(2003年4月末終値=100、株価調整済み)− |   
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