第74回
総延長8.5万キロの高速道路建設計画、今後は物流の柱

中国では、
総延長8.5万キロに達する
高速道路網の建設計画が
出来上がりつつあります。

広大な中国本土を縦横無尽、
さらに環状線なども含めて、
北京や上海はもちろん、
主要都市をすべて高速道路によって
連結させようというものです。

また、この計画では、
長江デルタや珠江デルタ、
環渤海湾地域の三大都市圏内部では、
さらに都市間高速道路網の整備を行うとあります。

ちょっと途方もない計画ですので、
いつ完成するか分かりません。
この計画の詳細も
まだ不明な点が多いのですが、
まず第一に、
一からすべて作り上げるのではなく、
既存の高速道路網を生かして完成させていくことが
予想されています。

8.5万キロを最初から作っていたのでは、
時間とお金がいくらあっても足りないこと、
中国にはすでに主要都市間の高速道路が、
あるところにはあることなどが
その背景になっています。

さらに、
こうした高速道路網の整備を推進する背景には、
今後の中国全土を網羅した物流網整備、
さらに言えば、
自動車の一般への普及や
物流におけるトラックなどの四輪車の大々的活用が、
今後主流になってくるという読みがあるのでしょう。

現在までに、中国の物流において、
最も重要な役割を果たしているのが鉄道です。
昨年末あたり、中国各地で主要燃料としての
石炭の不足が深刻化しましたが、
このときも鉄道が大動員されて、
各地に石炭を届けるべく石炭輸送を行いました。

この鉄道もそうですが、
空運や海運は、
中国においても一定の規模に達してきています。
もちろん、それらも今後、質を高めるために、
続けて投資しなければならない分野ではあるのですが、
自動車=高速道路の整備はそれらに比べて
はるかに遅れているといえます。

当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。

←前回記事へ 2004年5月31日(月) 次回記事へ→
過去記事へ 中国株 起業 投資情報コラム「ハイハイQさんQさんデス」
ホーム
最新記事へ