| 第60回中国産「BMW」が新たな収益源に−華晨中国汽車
 中国株の自動車主要銘柄5社の株価を2002年末終値をそれぞれ100とした時の
 2004年4月21日終値までの推移で、
 華晨中国汽車(ブリリアンスチャイナ、1114)は
 04年4月21日現在で227.11との値を示しました。
 この1年4カ月で
 倍増以上の伸びを見せたことになります。
 華晨中国汽車はもともと傘下を通じたマイクロバスの生産と販売に強みがあります。
 乗用車も取り扱っていて、
 2002年8月には「中華」という車種をリリース、
 好評を博していますが、
 割合としては、
 マイクロバスなどのほうが
 まだまだ大きいのが現状です。
 最近の動きとして注目されるのは、BMWと合弁展開して、
 中国産「BMW」の生産と販売を開始したことです。
 超高級車として、
 BMWは中国において非常に人気の高い車種の一つです。
 ただし、
 輸入車はさらに高額になってしまって、
 なかなか手の届くものではありませんでした。
 そうしたニーズに応えた中国産「BMW」は画期的でした。
 販売価格は輸入車の実に三分の一以下、
 輸入車産業にはたまったものではありませんが、
 華晨中国汽車の中国産「BMW」が
 活況を呈すのは当たり前の話です。
 03年10月から中国産「BMW」の3シリーズと5シリーズの販売を開始、
 一気に人気に火がつきました。
 輸入車に比べて割安といっても、
 中国産「BMW」の価格は40−60万元。
 現在の中国の乗用車市場の売れ筋は10万元前後、
 若干レベルが上がっても
 20万元前後とされる中で、
 売れ筋商品より3−6倍も高いものが、
 販売後わずか2カ月で1500台を売り上げるという快挙です。
 中国産「BMW」が華晨中国汽車の業績に貢献するのは
 04年以降になる予定です。
 03年決算は4月22日に発表されましたが、
 主力のマイクロバスや「中華」だけで
 増収増益を達成しました。
 
           
            | −中国株自動車銘柄主要5社の株価推移(2002年末終値=100)− |  
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