| 第51回中国石油天然気:上場来最高益も今後も成長持続
 中国株銘柄の基礎中の基礎である
 中国石油天然気(ペトロチャイナ、0857)が
 3月24日に2003年本決算発表を行い、
 売上高が24.28%増、
 最終利益は48.4%増となり、
 上場来最高益を達成したことは
 記憶に新しいことです。
 4月に入ってから 経済誌「フォーブス」のウエブサイト版に、
 世界トップ2000企業のランキングが発表され、
 中国石油天然気は第55位、
 中国企業としては最高位に位置付けられました。
 にもかかわらず、株価はあまりピリッとしません。
 例の英BP社の持ち株大量放出以来、
 4香港ドルを行ったり来たりとなっています。
 これにはいろいろな要因があるのですが、一つの見方として、
 上場来最高益があだとなっている
 というものがあります。
 03年があまりにも好調であったために、04年はそれを超えて
 成長することが難しいのではないか、
 つまり04年は減益になるのではないかとの見方です。
 4月15日に発表された中国石油天然気の04年1−3月の事業成績は
 そうした不安を一蹴するようなものだったといえます。
 原油生産量は1.92億バレルで前年同期比0.9%増、
 加工量では同18%増の1.74億バレル。
 天然ガスの生産量は同17.9%増、ディーゼルオイルは同22%増、
 軽油は同4.3%増となっています。
 また、中国石油化工(シノペック、0386)とのシェア争いが過熱しているガソリンスタンドでは、
 その総数が2126カ所増えて、
 1万5708カ所となりました。
 これらの事業内容が収益成長に直結するものとは
 必ずしもいえません。
 ただし、上場来最高益を達成したからといって、
 そこで成長がストップするという発想は
 中国株では当てはまりません。
 むしろ今後毎年のように
 上場来最高益を更新する可能性もあります。
 世界ランキングはまだ55位、
 これからまだ上昇するポテンシャルは
 十分に秘めています。
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