第44回
「北辰購物中心」を見てタクシーを降りました

3月終わりから4月初めにかけて
北京に行ってきました。
北京は2年半ぶりぐらいになります。

国家統計局や
2008年北京オリンピック組織委員会の上層部と
会見することが目的でしたが、
北京市内を視察している時に
「北辰購物中心」の看板を目にしました。

タクシーに乗っていたのですが、
すぐに止めてもらって、
ショッピングセンター「北辰購物中心」の
外観や内部を見て歩きました。

この「北辰購物中心」を運営しているのが
北京北辰(0588)です。
「北辰購物中心」のすぐ隣に
「北辰集団」の看板が出ていました。
北京北辰はH株銘柄で、
個人的に以前から注目していた銘柄の一つでした。

たまたまタクシーに乗ってた時に見つけたもので、
同社の関係者とお話しする機会は
もちろんありませんでしたが、
実際に見てみると
いろいろと考えさせられるものです。

北京北辰は、売り上げベースで
2000年をピークに下降の一途をたどりました。
2002年には減収減益、
不動産や「北辰購物中心」の
売り上げの伸び悩みが原因でした。

同社の半分前後の売り上げは
「北辰購物中心」からによるものです。
2003年は新型肺炎SARSもあって、
小売業は大打撃を受けることが予測され、
同社の業績予測も芳しいものではありませんでした。

同社の株価も一時、
1香港ドルを割り込むなど
厳しい状況でしたが、
楽観しできる要因がいくつかありました。

1.「北辰購物中心」の改装が完了して、
  大々的なセールを展開したこと

2.オリンピック関連プロジェクトの入札に参加、
  プレスセンター開発権などを獲得

2004年3月1日、
同社は2003年本決算発表を行いましたが、
見事な増収増益を果たしました。

当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。

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