| 第43回中国事業者も香港3Gに触手、長江グループの牙城に挑戦
 第3世代(3G)携帯電話は日本ではだいぶ馴染みのあるものになってきました。
 NTTドコモのFomaやAUなどでも
 積極的にPRしているものです。
 2億5000万の加入者を誇る携帯大国の中国では、様々な問題を抱えており、
 まだ3Gはスタートしていません。
 香港では今年初めからサービスが始まっています。
 莫大なポテンシャルを有する中国での3Gサービス展開をにらんで、
 中国の事業者が
 香港3Gへの参画を加速させています。
 これは、現在までに香港で
 3G展開している唯一の業者である
 和記黄埔(ハチソン・ワンポア、0013)、
 あるいはその母体としての
 長江(チョンコン)グループに脅威を与えています。
 中国最大の通信設備メーカーである華為技術は今年2月、
 香港市場に株式を上場している通信キャリア
 Sunday(0866)の株式300万株を買い足し、
 株式比率5.01%としました。
 これは、やはり長江グループの一角である
 電訊盈科(PCCW、0008)によるSunday買収を阻止し、
 香港の3G事業での影響力保持につなげる狙いが
 あるといいます。
 華為技術自身、Sundayの株式買い足しについては
 多くのコメントを発していません。
 しかし、業界では、華為技術にとって、
 Sundayは3G設備の優良顧客であり、
 Sundayに対する影響力を確保しつつ、
 3G設備提供での実績を積み重ね、
 中国でいざ3Gが解禁されたときに
 即刻対応できるような体制を
 構築しておくための一環と考えられています。
 PCCWがSundayの買収に動いていたというのも業界では周知の事実。
 長江グループでは
 ハチソンを中心として香港3Gを
 牛耳りたい意向があります。
 香港の携帯電話加入者数は719万人といわれており、
 人口で換算すれば、
 1人1台以上の携帯電話を持っていることになります。
 3Gの市場ポテンシャルも莫大なわけです。
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