第5回
国有四大銀行の順次IPOが実現すれば?

国有四大銀行の一つである建設銀行が、
香港市場にH株として上場することは、
中国の金融改革の一つの成果であり、
通過点でもあります。

というのも、建設銀行のIPOが04年に成功すれば、
他の三行の株式上場にも弾みがつくからです。
実際に、05年には中国銀行が、
06年には工商銀行が、07年には農業銀行が、
それぞれ全体上場を視野に、
IPOを計画しています。

今まで、香港機能単体が香港市場に上場するということは、
中国銀行(中銀香港・2388)でも、
工商銀行(工銀亜州・0349)でもありましたが、
本体もあわせて全体上場するというのは全く新たな試みです。

この国有四大銀行の順次IPOが成功すれば、
中国の金融そのものの健全性が高まることはもちろん、
中国の金融に対する世界の目が変わります。
信頼度が飛躍的にUPすることになるでしょう。

その第一歩となる建設銀行の04年IPOは、
大げさに言えば、中国の金融の将来を占うものとなります。

もちろん、これだけ重大なIPOが
株式市場に大きな衝撃を与えないわけはありません。
中国人寿保険(2628)や中国人民財産保険(2328)の
03年IPOを上回る注目が、
日本ばかりでなく、世界から注がれることになります。

H株の主要銘柄で算出されるH株指数が、
2003年通年で2.5倍になりました。
新型肺炎SARSに見舞われたにもかかわらずです。
その原動力の一つとなったIPO。
04年にも注目できるIPOがあることは
ご理解いただいたかと思います。

04年も03年の再現、決して非現実的なことではありません。

当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。

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