中国民俗研究家・上田尾一憲が語る、中国民俗の魅力

第10回
籠からベンツへ

子宝子宝と言う前に
子供を産む前には、
やはりちゃんと結婚式を挙げて
夫婦になっていなければいけませんよね。

現在中国全体で
年間に約850万組ものカップルが結婚しています。
850万組という数字ですが、
1990年には951万組、1995年は934万組と
これでも一人っ子政策の影響もあり年々下降ぎみなのです。
これとは逆に離婚率は年々上昇しており
1990年は80万組、1995年には105万組
そして現在は倍近くの約150万組となっています。

私はまだ結婚していないので、
本当の所はわかりませんが
結婚する本人達にとっては
一生に一度であるべき大事な、
そして大切な思い出となる儀式の
一つであることは間違いありませんし
それは今の人も昔の人も同じで、これからも
変わることはないでしょう。

しかし、今と昔で大きく変わったものもあります。
それは結婚式会場まで送ってもらう乗り物です。
むかしは写真の様な籠に揺られて新婦さんは
家から会場まで送ってもらっていました。

(花嫁の籠 清代)

籠に乗れる新婦さんはまだ少しお金がある家であり
お金のない家では馬車ならぬロバ車に乗って
会場入りしていたようです。
時代を経て、籠、ロバから
人力車に変わり、それが今度は自転車にリヤカーを
つけた車に変わり、そして自動車へと変わってきたのです。
その自動車も、今ではベンツやBMW等の高級車をレンタルし
一生に一度の結婚式会場へと向かうのです。
因みにベンツの600を1日(5時間もしくは50キロ)
レンタルして2000元(3万円)くらいです。


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