第45回
福が降りてくる−「雪の日」
今回も金山農民画家をお一人
紹介しようと思います。
第15回の「獅子舞」と
第17回の「町の本屋さん」の作者である
王阿さんです。
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王阿さん(左)と私(右)
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王阿さんを紹介してくれたのは、
金山にいるお友達ですが、
王阿さんにお会いする前に私は、
恐らく60歳くらいの女の方だと
勝手に想像していたので実際にお会いして、
予想よりも大分若かったので
ビックリしてしまいました。
そのビックリした様子に気づいたらしく、
「この画はわたしが書いているのよ!信じられない?」
と言われてしまいました。
でも、その後は仲良くなって
一緒に写真を撮らせてもらいました。
このコラムで紹介しますと話すと、
「ちゃんと撮って」と言われて、
何回も撮った中の一枚が上の写真です。
(関係ないですけどその隣が本日初公開私の写真です。)
王阿さんはまだ30代半ばですが
農民画暦は長く10歳頃から画き始めて
今はもう25年くらいのキャリアを持った
ベテラン農民画家なのです。
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王阿 「雪の日」
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そして今日紹介する農民画は
その王阿さんの「雪の日」です。
ある冬の日、外に出てみると、
あたりは一面銀世界。
綺麗に積もった雪に子供達も大喜びです。
その雪で雪ダルマを作り、
その雪ダルマに爆竹を持たせて
今から点火するところです。
家の窓ガラスに貼ってある「福」を見て下さい。
さかさまになっているのですが、
中国語の「福がさかさま」は
福倒了(ふーだおら)といい
「福が来た」の福到了(ふーだおら)と発音が同じなので
縁起がいいものとされています。
福が振ってくるという感じでしょうか。
そのような意味にも取れると見えて、
中国ではレストランやお店
そして一般家庭にもよく見られます。
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