第17回
なつかしい場所−「町の本屋さん」
昔は純粋な農民が
農民画を画いていたのが殆んどでしたが、
最近になって農民画を専門的に画く
農民画家も少なくありません。
専門的に画くと言っても、
つい最近まで、鍬をもって畑を耕したり、
牛と一緒に仕事をしたりして
農民の生活をしていた人達ですけどね。
そんな人たちは
今までの生活や経験が頭のなかにあるので
それをテーマとして思い出しながら画くわけです。
現在、金山農民画の画家の数は
多くの資料に約200人ほどと記載されていますが、
実際には40人ほどとのことです。
一方もう一つの農民画の故郷、
西安付近の戸県でも
2000人近くとも言われていますが、
この数の中には、今までに一回でも
農民画を画いた事がある人も含まれています。
実際に現在も農民画を画いている画家は70名くらいです。
この数を見てわかるように
規模的には戸県農民画の方が大きいのです。
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王阿 「町の本屋さん」
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今日紹介する画は金山農民画家、
王阿さんの「町の本屋さん」です。
ここは町の本屋さん。
子供達が算数ドリルを買いに来たり
四文字熟語の本を見たりしています。
子供の頃に本屋に行って感じていたワクワク感を
思いださせてくれます。
本棚の中には三国志や水滸伝、
西遊記の他に、毛沢東伝や
なんとブルースリーの本まで置いてあります。
中国ではブルースリーのことを李小龍と呼び
人気があります。
ちなみにジャッキーチェンは成龍といい
やはり人気があります。
そのうちカンフーをしている農民画が出てくれば
面白いんですけどね。
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