あなたの一枚に出会って下さい

第31回
虎虎虎−「おばあちゃんの技」

戸県農民画展覧館を訪れた話の続きです
農民画展覧館の館長、志倹さんは
休館の中わざわざ農民画展覧館を開けてくださり、
色々と農民画の説明をしていただき、
沢山の農民画を見ることができました。
さらには、館長とあこがれの農民画家達と
一緒に食事までご馳走になりました。

門前払いを受けた時には、
どうなる事かと思いましたが、
本当に運がよかったみたいです。

その日は戸県のちっちゃなホテルに泊まり
翌朝、また展覧館の隣の画廊に遊びに行きました。
今日は展覧館に団体のお客が来るというので、
町のあちらこちらで警察が交通整備をしていました。

展覧館に来た外国人団体

その団体とは西安で開かれていたらしい
国際記念物遺跡会議に参加していた
世界30ヶ国以上から集まった
外国からの団体客でした。
それはバス10台くらいの団体で、
あっという間に戸県は
外国人だらけになってしまいました。

仝延魁 「おばあちゃんの技」

今日紹介する画は仝延魁さん1994年の作品で、
「おばあちゃんの技」です。

このおばあちゃんは
一生懸命何を作っているのかというと
陝西省等でよく使われる
虎枕や虎鞄を作っているのです。

虎枕

中国では昔から虎は
魔よけとして人々に愛され、
子供に履かせる靴の中には
虎の形をした「虎靴」と呼ばれるものもあります。

その虎枕や虎靴を売っているオバサンが
虎の額のところに「王」という字が書いてあるのが虎で
書いていないのは猫だと教えてくれました。
本当かどうかは知りませんが・・・。


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