第14回
黄金色のぬくもり−「収穫の秋」
この農民画の鮮やかな色は
金山、戸県、両家ともに
中国では昔から有名な
馬利(マリー)の濃縮ポスターカラーを使っています。
ある農民画家はこの馬利印が
一番筆の走りもよくて使いやすいと言い、
ある農民画家は冗談か本気か
みんなが使っているから、
それで画くものだと思っていたという画家もいました。
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絵の具の瓶
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パレット
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ちなみにお値段は100ml瓶が5元くらいで
近くの文房具屋さんや書店で購入するそうです。
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陳恵芳さん
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この方は金山農民画家の陳恵芳さんです。
陳恵芳さんは現在35歳ですが、
子供の時から画を画く事が大好きで、
18歳の時から本格的に農民画を画き始め
今までに150もの作品を画き
私達を素敵な気分にしてくれています。
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陳恵芳 「収穫の秋」
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今日紹介する画は
その陳恵芳さんの「収穫の秋」です。
秋になり稲の穂も綺麗な黄金色に変わり、
今年も収穫の季節がやってきました。
刈り取った稲を舟に乗せて運んでいます。
右下の女の子は棒を持って
ニワトリを追っ払っています。
きっと小さい頃に陳さんも
同じようにニワトリを追っ払っていたのでしょう。
上の方には燕が飛んで
収穫の様子を眺めながら、
そろそろ南の国へ渡ろうかと
相談をしているところです。
この画を観ていると
なぜかホッとした感じになるのは
私だけでしょうか。
黄金色のぬくもりを感じます。
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