第13回
漁村の夕暮れ
農民画家に言わせると
色の組み合わせが一番難しいそうです。
まず、どんな農民画を画くのかをイメージして
画用紙に鉛筆で下書きをします。
問題なのは、それからです。
その下書きに
どんな色を使って画を表現するのかを考えます。
自分がイメージしていた色で画を完成させても、
実際出来上がって見ると
何かが違う・・・
と思う事が結構あるみたいです。
そうなるとまた画き直しです。
何回も何回も
自分のイメージを崩さないように色を組替えて
やっと満足のいく農民画が完成するのです。
パッと見たところ、私でも画けるんじゃないかと
思うこともありますが、
実際、そう簡単に画けるものではありません。
よかったら一回挑戦してみてください。
真似はいけませんよ。
もし可愛い農民画が画けた場合は
是非、写真に撮って送ってください。
このコラムで紹介するのも面白いですね。
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盛璞 「漁村の夕暮れ」
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今日ご紹介する画は金山農民画家
盛璞さんの「漁村の夕暮れ」です。
ある小さな村の漁師さん達が、
漁を終えて村に帰ってきました。
空はすっかり夕暮れ
村の木々も秋色に染まっています。
小さな村でのいつもの風景です。
日本だとカラスが
カァーカァーと鳴いていそうな感じの画ですが、
なぜだかわかりませんが
中国にはカラスがほとんどいません。
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