第9回
証券取引所
農民画はどのようにして
画かれているのでしょう。
やはり最初はイメージ作りです。
頭の中で昔の子供の頃の思い出や
日常生活をイメージしたり、
その中に自分の夢や
希望なんかも取り入れたりもしています。
最近では農民画の中に
宇宙ロケットのような物が
登場してくる画がありますが、
それはまさに
画家の子供の頃の夢で
宇宙ロケットに乗りたいという夢が
画かれているのだと思います。
農民の生活を画いた画にロケット・・・
それはどうなの?と思うかもしれませんが、
そのとおりです。
物凄く違和感があります。
あと、画家の中では株の取引が好きな人もいて
証券取引所を農民画にしてしまった画家もいます。
こうなると何処までが農民画なのか
判らなくなってしまいます。
もっとも最近では農民画の自由化?が進み
画家は自由に自分の好きなものを
画いているようです。
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趙龍観 「証券取引所」
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今日紹介する画は
証券取引所の農民画です。
画家は金山農民画家の趙龍観さんです。
上に書いてある中国語は
「株はリスクがありますから慎重に」
といった事が書いてあります。
右の機械の前から2番目に立っている人の
表情をみてください。
機械が壊れて画面が移らないため怒っています。
この画は人に頼まれて
趙さんが画いたものですが
自分の好きな農民画で
色々と表現する事ができて毎日楽しいそうです。
ちなみに趙さんには娘が一人いて、
全国(中国)の中学生美術コンクールで
農民画を画いて金賞をもらったそうです。
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