第738回
殴ってはダメ
脳を調べていると、
脳挫傷、軸索損傷、脳出血の反応がある人がいます。
自分が生まれる前後でのダメージはいたしかたないとして、
それ以後に起こったこういうダメージは避ける必要があります。
突発性の事故などではやむを得ないでしょうが、
殴った結果としてこういう損傷ができるというのは、
よくないことです。
その人の人格を変え、
その後の人生を台無しにする結果にもなります。
頭をたたくことによって起こった損傷が左脳の側頭葉なら
今度はたたかれた人がたたくことになる連鎖がおきます。
そういうことからはプラスになる何ものも生まれません。
子供をたたくことで、あるいは奥さんをたたくことで、
またはご主人をたたくことで後々その仕返しが待っています。
その損傷の脳を治さない限りずっと残っているのです。
イライラする自分のはけ口として子供をなぐった結果、
その子供もまた大人になって
自分のこどもをなぐるようになるのです。
また、暴力的にならないとしても、
頭をたたくことで、様々なところにダメージを残すことがあります。
手を動かす所だったら、
将来手首の関節に問題を起す病気になることがあります。
リウマチの人を見ていると、
まず、手首を動かす脳の働きに問題を生じ、
それが長期にわたって手を動かす連動性がそこなわれて、
手首の関節が摩耗し、
そこに細菌やウイルスが入り込み
リウマチになっている人もいるのです。
それがたたかれた結果として
そうなったということだけではないでしょうが、
脳というのは、本当に微妙なところがあります。
色々な病気の人の脳の状態を詳しく調べてみると
かなりの人で先ず脳から始まっていることが多いのです。
どんなことがあっても
たたくという人とは結婚しないほうがいいと思います。
他人からけんかでたたかれたことで脳にダメージをおって、
人格が変わってきている人もいるのです。
そういう場合でも治療が必要です。
きちんと治すともとのいい状態になっていくのです。
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