医師・豊岡憲治さんの嘘のようなホントウの話

第734回
中村天風

中村天風さんの本を読み、
その脳を調べるとその働きがすごいな、と思うのです。
しかし、それだけでなく、天風さんの写真集をみていると、
ヒマラヤに行く前と行った後の写真もでています。
修行することで、脳が治っていくというのを見たとき、
この方法のすばらしさをなんとか伝えられないかと思いました。

図1

図2

図3

図1、図2、図3は日露戦争が終わったあとの頃の写真から
脳をマッピングしたものです。
赤は脳出血、青は脳挫傷、紫は軸索損傷です。
大脳や小脳、視床などに広範に脳のダメージが残っています。
普通の人だったらこれを治療しない限り治っていきません。
この図をマッピングした三年後の写真でも
全く同じようなマッピングです。
ということは、
自然に治るということはあまりないのだということです。
ところが、このようなダメージが
ヒマラヤのカンチェンジュンガのふもとでの修行の後、
すっかり消えてなくなっていたのです。
しかも脳の働きも格段によくなっていたのです。

瞑想状態とか無心の状態をどんな時でも維持できる体制というのが、
肩の力を抜き、下腹に気を込める、肛門をしめる。
この三つを同時にいつでも行うことを心がけているうちに
脳の状態も良くなっていくのです。
その他の病気も良い方向に向かうはずです。
上の三つのことを行うのに一番のポイントは
肛門をしめるということです。
肛門をしめるというと
皆さんがギュッとしめるものと勘違いしているようです。
そうでなく、閉めるような閉めないような、
軽く意識を肛門におくようにするだけでいいのです。
それだけで、無心の状態になっているのです。
こうすると、脳がすうっとする状態です。
かろやかな感じ、
気がつくとなにも考えていない状態に気付くと思います。
姿勢をただす必要はないのです。
寝ていても起きていても、あるいは机に座っていても、
仕事をしている時でもこういう肛門の状態にすると
仕事もスムーズにいくはずです。
最初はなんとなくこれでいいのかなと思うでしょうが、
あるときはっと気付くはずです。

人間というのは不思議な可能性を秘めているものです。
まだまだその可能性というものを知らない人が多いのです。


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2008年10月10日(金)

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