第732回
松下幸之助
胃子「パナソニックを創業した松下幸之助さんは、
どの脳が優れていたのですか?」
木先生「会社で一緒に働いた人達も特殊な能力がない、
ごく普通の人が
苦労の末に大会社にしたと思っているようですが、
そうではありません。
まず、子供の頃から鼻の下は左右とも肝臓に対応していました。
鼻の下が肝臓に対応している人は
どういうわけか知りませんが、
お金と非常に縁がある人です。
世界の富豪と言われる人達は皆さん肝臓に対応しています。
大脳皮質とか視床とか海馬や扁桃体などもよく働くのですが、
なんといっても、視床の後内側腹側核が抜群によく働くのと、
大脳皮質の前頭葉の内側で
視床の背内側核に対応した所の一部も抜群によく働くのです。
視床後内側腹側核は色々な人を調べてみると、
ここがよく働く人は仕事の先見性があるのです。
その仕事が時代に応じていける仕事かどうか、
このままこの仕事を続けていけばいいかどうかとか、
世の中の変化に対応して仕事をしているかなどということが
直感的にわかる能力のようなのです。
倒産した社長が新聞に載っているのを見て、
脳を調べてみると
なぜかこの部位が非常に働きが悪くなっているのです。
自分では運が無かったと思っているかもしれませんが、
ここの働きが低下しているというのは自分ではわからないので、
いつかしら時代とか時流とかに
取り残されてしまっているのに気がつかないのです。
錆びついているのを自覚していないのです。
それから大脳皮質の前頭葉内側は決断力が早い人です。
直感的にこれがいいと思ったら
即実行するということが特徴のようです。
それから体調の点からみていくと、
仕事が順調のときは体調が悪くなるようなのです。
非常の時に体調がよくなっていく。
この特性があるのです。
これは免疫細胞の樹状細胞の働きとよく相関しているのです。
大変だと思うようなことがあると、スイッチがはいるようなのです。
そしてこの免疫細胞のスイッチがはいり、
感染している細菌をやっつけ始め、
体調がよくなるようになっていたのです。
緊張がとけて、ほっとするとまたスイッチがきれて、
体調が悪くなるというサイクルです。
易を見ると、子供の時は沢山咸、次に雷風こう、
次に火地晉と変化していき、最後は風雷益になっています。」
胃子「人に抜きんでている人は、
脳の働きもまた非常にいいのですね。」
|