第731回
生理になると漢方薬が効かない
今まであれこれと症状があると、
そのつどその原因を突き止め
それに効果的な漢方薬を服用して効いていたのが、
生理になると途端に効き目が落ちるか、
全く効果がなくるという人がいました。
生理と関係があるので、
脳下垂体か、その上の視床下部か、卵巣か、
そのあたりに原因がありそうだというので、原因を探してみました。
漢方薬だけでなく、薬が効かない現象を起すのは、
電磁波を浴びている時とか、
水銀とか鉛、アルミなどが蓄積している時が多いのですが、
その原因を探したのですが、この場合は関係ないようです。
またトルマリンの蓄積でもそのような現象を起すのですが、
それもないのです。
それでは鉄と関係ありそうだというので、
鉄の蓄積などを見たのですが、それも関係ないのです。
そこで、鉄のイオン化した状態と関係あるかもしれないと思い、
Fe2+(酸化第一鉄)とFe3+(酸化第二鉄)の
身体での反応を調べてみたのです。
正常では胸腺以外はFe2+が強く反応しないのです。
ところが生理の時は、
この人の場合は胸腺のFe2+の反応が弱く、
しかも脳でもその他でもFe2+が強く反応するのです。
そこで、この原因、
なぜ、Fe2+のイオン化した鉄が反応するのか。
その原因となるような異常を探してみると、
脳下垂体の後葉の働きと関係ありそうなのです。
それと視床下部の働きとも関係あるようです。
たしかに、脳下垂体の血糖値が極端に下がり、
その働きが低下していることはわかりました。
その血糖値を上げる漢方薬を投与してみると、
Fe2+の反応する量は減ってきました。
しかし、完全ではないのです。
そこで、視床下部の異常な部位を
正常化する漢方薬を投与してみました。
そのことで初めてFe2+の反応とFe3+の反応が
あるべきところでは反応し、
なくてもいい所では反応しなくなったのです。
漢方薬の効き具合と鉄のイオン化とは関係あるようなのです。
今までもどうしても漢方薬が効かない人がいました。
効かないのは真面目に飲まないからだとかいうことはないのです。
しかも、Oリングテストして効くと反応しても効かない人がいて、
そういう人はお手上げ状態でした。
寝室の環境を整え、水銀や鉛の蓄積を解消し、
アルミなどの蓄積もなく、
血流障害もないのに効かない人がいたのです。
更年期を境に漢方薬が効かなくなった人を
もう一度調べてみると
鉄のイオン化現象が
生理の時に薬が効かなくなる人と全く同じだったのです。
視床下部、下垂体後葉の働きを正常することで、
薬は効き出すようなのです。
|