医師・豊岡憲治さんの嘘のようなホントウの話

第726回
自分でも頭を打ったのを忘れている・・

胃子「私の友達の子供がある時から
性格が変わったというのです。
とてもキレる、乱暴になった、
体調が悪くゴロゴロしている。
しかし、検査では特別に異常は見つからないというのです。
色々な病院に行って調べてみても
特別異常は見つからないというのです。
これはどうなっているのでしょう。」

木先生「これは脳に問題が起きているのです。
以前の性格と変わってきたという時は、
脳にダメージを起こす何かきっかけがあるのです。
自分で特別頭を打ったという自覚あるいは
記憶がないにもかかわらず、体調が悪く、
良い性格だったのに、どうも性格に
変化をきたすというのは、きっと脳の記憶の部位に
ダメージを起こすようなことがあると思うのです。」

胃子「そういうこともあるのですか。
それでは友達にそのことをお話ししてみましょう。」

数日後、胃子が友達とその子供さん(大学生)をつれて見えました。

木先生「それでは、
お子さんの脳のマッピングをしてみましょう。」

脳をOーリングテストしながら調べていくと、
左脳に主として脳挫傷、脳出血、
軸索損傷の反応があり、しかも脊髄神経にも
軸索損傷の反応が頚髄から胸髄、
腰髄、仙髄まであったのです。
これでは授業を受けるのに
じっと座っていることが苦痛ですし、
講義を聞いていても頭に入らない状態があるのです。

木先生「頭を強く打撲したことありませんか。」

大学生「頭を強打したことはありません。
じっと座っているのが苦痛で横にならないといけないのです。
講義を聞いてもよく理解できないし、
人と会うのがいやなのです。」

お母さん「高校生の時に頭を打ったことあったでしょう。
わすれているんじゃありませんか。」

大学生「いや、ないです。」

木先生「打撲したということを
記憶していないのかもしれません。
左脳の記憶、短期記憶、長期記憶の両方に
ダメージがあるのですから。
いずれにしても、これを治す漢方薬はありますので、
きっと良くなっていく可能性はあります。
性格が変化した前後の写真とか
講義を受けたノートとかないですか。
写真や文字からいつ頭をぶつけたかわかるのですが。」

お母さん「性格が変化した頃の写真を持参してきています。
これです。」

木先生「Oーリングテストして調べると、
この写真とこの写真の間に頭を打った可能性があります。
何か思い出すことありませんか。」

お母さん「そうです。
その頃に性格が変わったのです。
そして頭を打ったと言ってました。
ピッタリ一致します。」

大学生「う〜ん、その頃頭を打ったかな?よくわかりません」

木先生「頭を打撲した場所がたまたま記憶の場所だったので、
打撲したという記憶がその時だけなくなっていたのです。」

胃子「本人が気付いていなくても
頭を打ったということが
脳をマッピングしてみるとわかるのですね。」


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2008年9月22日(月)

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