第724回
魚は生臭くないのです。
胃子「魚が嫌いな人は、魚の生臭さが嫌いな人が多いようです。
生臭くない魚もありますが、
魚が生臭いと思っている人がたくさんいるようです。
魚って本当に生臭いのですか?」
木先生「同じ種類の同じ魚でも、生臭い魚もあり、
生臭くない魚もあるのです。
あの生臭さが鼻について魚が嫌いと思っている人は、
匂いに敏感な人です。
ですから、生臭くない魚だといくらでも食べれるのです。
魚屋に行き、生臭い魚を売っている所は新鮮というより、
健康な魚を売っていない店なのです。
魚が海や川にいるときに、本当に健康であれば、
取れたての魚は生臭くないのです。
不健康な魚は海にいる時から、
あるいは川にいる時から生臭いのです。
ですから取れたてでも生臭く新鮮でないのです。
寿司屋に行って少しでも生臭いネタがでたら、
そこの寿司屋は一流とは言えません。
しかも、店が生臭い匂いがしたら食べずに帰る事です。
魚が健康なものを使用していないからです。」
胃子「私の知り合いに魚屋の息子がいて、
その子供は魚が大嫌いなのです。
なぜか?と聞くと、魚の生臭さがきらいだというのです。
それじゃその息子さんの家では健康な魚を
あまり扱っていないということになるわけですね。」
木先生「そうですね。
そういうことになります。
健康な魚だったら、生臭いニオイがしませんので、
きっと魚が好きになっていたと思うのです。」
胃子「ヒトの嗅覚というのも、
とても敏感な人からほとんど匂いを感じない
鈍感な人まであると思うのですが、これも脳の働きですね。」
木先生「そうです。
これも脳の働きです。
これも才能の一つなのです。
とても敏感な人はいるもので、
その人がホンノわずかな匂いでもかぎ分けられる人だったら、
逆におかしく思われることもあります。
学校の成績だとどんなに良くても奇人扱いはされないでしょう。
学校の成績がいいのも脳の働き、しかも成績が抜群になるような
脳の部分の働きがいいのです。」
胃子「すべて生臭くない魚を使用している店ってあるのですか。
料理の本の写真を見ていると、おいしそうで、
実は全く違うにせものが多いのですが・・・。」
木先生「写真に写っているだけでも、
その店が使用しているものがわかるのです。
星の数が多くても少なくても関係ないのです。
それがどこか、たくさんの料理の本を見ました。
料理は脳が作るというのを実感します。
そして食べてみるとなおさら実感します。
魚は生臭くないのです。」
|