医師・豊岡憲治さんの嘘のようなホントウの話

第715回
リチウム

講談社ブルーバックスの「脳研究最前線」の下巻に
加藤忠史さんが第9章を担当して書いています。
この章の最後にこう書かれていました。
今後の研究で10〜20年後に
「そして、きっとその頃には、
精神疾患も肝臓や心臓の病気と同じような
身体の変調であることを疑う人は
いなくなっていることだろう。」と。
いつも私が脳は臓器だと言っているのと
同じ考えの人がいたんだと心強く思いました。
そしてこの章を読んでいて、
リチウムというのは躁うつ病に効果があり、
薬として使用されているということが書かれてありました。
それだけでなく、ページ188の記述で、
「ところが、1997年、野中らが、リチウムには神経細胞が
死にいたるのを遅らせる作用があることを発表した。
ラットの中大脳動脈を縛ると、脳梗塞が生じる。
リチウムを事前に投与しておくと、
脳梗塞の大きさが半分以下に小さくなるというほど、
この作用は強力である。」と。

ここまで読んで、あっと思うことがありました。
その時ある人の顔がすっと浮かんだのです。
最初はひどい脳梗塞だったし、
医者からは再起不能と言われたのが、奇跡的に回復し、
今は仕事を普通にこなしている。
微妙な手の動きもできるように回復している今の姿を見ると、
脳梗塞もそんなにひどくなかったのでないかと
誤解してしまうぐらいなのです。
しかし、実際は命もあぶないし、
再起なんて考えられないというひどさだったのです。
これはきっとリチウムを含む食品を知らずに摂取していて、
そのため脳梗塞の範囲が狭くなり、
しかも回復が驚くほどスムーズにいったのでないかと思ったのです。
きっと仕事がら、リチウムの含まれている食品を
扱っているはずと思いました。

そこで、食品成分表を買ってきて
リチウムの入っているものを探したのですが、
食品成分表にはリチウムという項目がないのです。
そこでOリングテストを用いて、
リチウムの含まれているものを片っ端から探してみました。
その結果は私の予想したとおりでした。
リチウムの薬剤は許容量が非常に狭いので、
慎重に医者から指示されたように服用しないといけないのですが、
食品からとる場合はそういうことはあまりないと思います。
なんでも摂りすぎは良くないので普通に食べているといいのです。
リチウムの推定される作用として、
神経細胞の破壊を防ぐ、
再生するともいわれています。
そういうことだったら漢方薬では
いくらでもそういう作用をする漢方薬があるのです。


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2008年8月27日(水)

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