医師・豊岡憲治さんの嘘のようなホントウの話

第711回
偏食を治すと脳がだめになる

長桑(ながくわ)先生
「胃子さん今日はどんな事聞きたいのですか」

胃子
「以前から偏食は治すなと先生は言ってますが、
偏食の人が嫌いなものを食べ続けると、
好きになってしまうということがあり、
それはどう説明したらいいのでしょう。」

長桑先生
「その問題はいつもずっと考え続けていました。
どうしてそうなってしまうのか。
どういうふうになると好きになってしまうか、
あるいは平気で食べれるようになってしまうのか。
その答えを持った人が相談にきました。
それでわかったのです。
子供の時に偏食を治さないと、
そこで食の好き嫌いは決まってしまう
というような変な説を述べている人がいます。
それは人間の身体、
とくに脳を知らない人が考えたものと思います。
そういう考え方は狭い地域のものしか
食べられない時代の遺物と思います。
それを食べないと生きていけない時代、
それの名残りだと思います。
人は脳のレベルというか、小脳というか、
ともかく脳にその人が食べると害になるものの情報が
入った部位があるのです。
その人にとってはそこで決まっているのです。
あるものが嫌いということは、
誰にも教えてもらったわけでもないのです。
ですから、赤ちゃんの時とか子供の時とかに
嫌いなものを食べさせて偏食を治すということが
どういうことをしているのか良くわからずに行っているのです。
その人の脳をマッピングしていて気付いたのです。

図1

図2

図1と図2の緑の部分は味覚の中枢です。
大脳皮質の広い部分を占めています。
これは優しさという脳の働きとも関係しています。
どこの脳が良く働いているかをマッピングしていて、
その緑の部分と一致した所の働きが悪くなっていたのです。
どうしてこの部位の働きが悪くなったのか色々と調べました。
その結果、大豆製品がちょうどこの部位に一致して
ダメージを与えることがわかりました。

聞いて見ると大豆製品は生まれてからしばらくは嫌いでしたが、
食べさせていたら、食べれるようになってしまったというのです。
その事があって他の人でも調べてみると
子供の頃に嫌いなものが好きになってしまった、
あるいは食べれるようになったものは
味覚の中枢にダメージを与えて脳の働きを悪くした結果
食べれるようになることがわかったのです。
脳の働きを悪くしてまで、
食べさせることはないと思うのです。」

胃子「脳の働きが悪くなり
感度が鈍って食べれるようになるのですか。
それは子供の才能によくないことですね。」


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2008年8月18日(月)

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