第704回
歯の細菌からはじまる
こういうこともあるはずです。
あれ! と思うことがありました。
ふいに動悸というか、心臓の鼓動が不規則になることが、
一瞬だけあるのです。
しかし、それもすぐに治まります。
あ、気のせいなのかなと思っていると、
それきりあとはそういうことは、ほとんどおきないのです。
半年もたってからまた同じようなことがありました。
しかし、それもまたちょっとしたことでおさまりました。
1年以上はそういうこともなく、心臓のことも忘れていました。
定期的な検査でも異常はなかったのですから。
やっぱり気のせいだったのか。
以前から、虫歯があり、
それと歯茎がいつもさっぱりしないことがあり、
それも治療していました。
歯医者にはいつもお世話になっていて、
目に見える所は治療していました。
歯磨きはこまめに行い、口臭もほとんど感じられないのです。
しかも時々口臭を予防するものも使用していました。
歯の治療というのは、気が向かないということもあり、
そのままにする人が多いと思うのです。
定期的に治療していても、
虫歯の細菌などは舌が培地になって
そこに繁殖していることが多く、
虫歯の治療はもちろん、舌の表面に巣くう細菌にも
目を向ける必要があるのです。
ですから、舌のコケはこまめに掃除するようにしているのです。
その他に細菌や真菌がはびこるようなことは
ないと思っていました。
色々なものを食べる事で、
食べ物の中にも細菌やウイルス、虫歯の細菌がいたりするのです。
その他にセックスからも細菌ははいります。
オーラルセックスをすると当然、
尿道や膀胱に感染しやすい細菌や真菌、ウイルスも
口の中に住み着くことがおおいのです。
それをそのままにしておくと、
長い間にわたってすみつづけます。
歯槽膿漏の原因にもなります。
歯茎がはれたり、出血をともなうと、
細菌や真菌、ウイルスは当然ほんの少しずつですが、
血管のなかにはいりこみます。
そしてそれが流れていって心臓にも細菌の巣をつくるのです。
それが心臓のリズムをとるところに感染すると、
ふいの動悸になったりするのです。
治療せずに長期間にわたると、心臓の弁にも感染巣をつくり、
そうなると小さな血栓を作ってくるのです。
それを知らずにそのままにしておくと、
ある日突然、脳梗塞になっていくのです。
え! と自分では突然の出来事のように思う事でも、
すでに始まりは何十年も前からなのです。
歯の細菌を治療し、舌の細菌も治療する。
そういう漢方薬があるのです。
心電図で異常がないといわれても、
自覚症状があるなら、それは心臓に異常があるのです。
ただ見つからなかっただけなのです。
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